外貨両替はどうするのがお得でおすすめ？各所を比較してまとめました

外貨両替は結局どのようにするのがおすすめなのでしょうか？

この記事では、外貨両替のレートが違うというのが具体的にどういうことなのか、といった説明から、外貨両替ができる場所の紹介、そして具体的にどういった方法がおすすめなのかといったことまで、外貨両替のおすすめ方法についてまとめました。

外貨両替レートがお得　＆　損するってどういうこと？

そもそも、外貨両替がお得　＆　損する、ということはどういうことなのでしょうか？実際の例でみていきましょう。

為替市場と成田空港のレートを比較

2024年4月23日午後3時、東京外国為替市場の為替レートは、以下の通りになっていました。

通貨	両替レート	10万円両替すると
アメリカドル	1アメリカドル　＝ 154.76円	646.16アメリカドル
韓国ウォン	1韓国ウォン　＝ 0.1122円	891,265韓国ウォン
台湾ドル	1台湾ドル　＝ 4.74円	21,097台湾ドル

これ自体はよく見る表示だと思います。

ただ、東京外国為替市場は、主に銀行などの金融機関同士の取引の場です。私たちは東京外国為替市場で直接取引ができるわけではありません。私たちが実際に両替する際は、空港や大都市にある、両替店で両替を行う必要があります。

ということで、ここでは成田空港の両替レートでもう一度計算をしなおしてみましょう。同じ日の成田空港のレートは以下の通りです。

通貨	両替レート	10万円両替すると
アメリカドル	1アメリカドル　＝ 157.55円	634.71アメリカドル
韓国ウォン	1韓国ウォン　＝ 0.1263円	791,765韓国ウォン
台湾ドル	1台湾ドル　＝ 5.2485円	19,053台湾ドル

これだけ見るとよくわかりませんね。外国為替市場のレートと、成田空港のレートで、どれくらい両替額が変わっているのかを比較してみましょう。

通貨	東京外国為替市場 10万円両替時	成田空港 10万円両替時	差額 10万円両替時
アメリカドル	646.16アメリカドル	634.71アメリカドル	－11.45アメリカドル （成田空港が1,772円悪い）
韓国ウォン	891,265韓国ウォン	791,765韓国ウォン	－99,800韓国ウォン （成田空港が11,197円悪い）
台湾ドル	21,097台湾ドル	19,053台湾ドル	－2,044台湾ドル （成田空港が9,688円悪い）

なぜ為替市場と両替店のレートに差があるのか？

差額はこのようになりました。この差額が何なのかといえば、ざっくりいえば両替店の利益です。当たり前ですが両替店も商売なので、こういう風にレートに差をつけることで商売をしています。よほどのことがない限り、両替店のレートは東京外国為替市場より悪いことがほとんどです。問題は、どの程度悪くなっているのか、です。

例えばアメリカドルであれば、10万円に対して1,772円程度、成田空港のほうがレートが悪くなっています。これは両替レートとしては比較的良好で、アメリカドルの両替は成田空港でするのはおすすめです。

反対に、韓国ウォンは11,197円悪く、台湾ドルは9,688円悪くなりました。アメリカドルと比べると、同じ10万円の両替ですが、8～9000円程度レートが悪いですね。このため、これらの通貨は成田空港では両替するのをおすすめできません。

ちなみにぼったくりだ！といわれる方もいらっしゃるかもしれませんが、空港の両替は不採算事業のようで、パンデミックで多くの銀行が空港の両替から撤退しました。このぐらいレートが悪くなっていても、採算が取れないのが実態です。

…というのが、通貨ごとに、そして両替場所ごとにあるわけです。これだけ見てもかなり両替額が変わってくるのがわかっていただけると思います。そこでこのわかりにくい両替情報ですが、本サイトでは、どのように両替すると便利にお得にできるのかをまとめました。

また、よりくわしい両替レートの見方はなどは以下の記事で紹介しています。

外貨両替はどこでできる？

では外貨両替はどこでできるのでしょうか？ここでは主要な外貨両替場所をまとめてみました。

外貨両替の宅配サービス

外貨両替の宅配サービスで両替する場合のポイントは次の通りです。

出発前に両替する場合には、外貨両替の宅配サービスがおすすめです。メリットは、旅行中に両替のことを気にしなくていいこと。また、レートが良いお店もあることです。

業者によって特徴があり、レートが良いお店や、取り扱い通貨数が多いお店、少額から1枚単位で両替額を指定できるお店など、さまざまです。用途によって使い分けるのがおすすめです。

ただ、事前に郵送で受け取らないといけない関係上、出発より前に申し込む必要があります。当日に思い立って両替、というのができない点には注意が必要です。

詳細は以下の記事で詳しくまとめています。

日本の銀行

そもそも、という話で、パンデミック前は外貨両替ができない銀行のほうが珍しい、といってもいいぐらい銀行では当たり前に外貨両替ができました。そのため、レートの良い悪いはありましたが、そもそも外貨両替ができなくて困る、といったことが起きにくかったのです。

ですがパンデミックの影響で、外貨両替できる銀行は激減。みずほ、三井住友、りそな、ゆうちょといった主要銀行はのけなみ撤退。現在都銀で外貨両替ができるのは三菱UFJのみで、それも超大都市の一部の場所でしかできません。

地銀も7割以上が外貨両替から撤退。九州の地銀は比較的頑張っているのですが、それ以外のエリアではほとんどすべてといっていいくらいの地銀で外貨両替ができなくなりました。

…という背景があるので、正直銀行での外貨両替はそもそも利用できる人が限られるようになってきました。それを踏まえた上で、銀行で外貨両替したい場合は、まず近隣に外貨両替に対応した銀行があるのかを確認する必要があります。

都銀・地銀の外貨両替対応状況については以下の記事にまとめていますので、参考にしてください。

日本の空港

日本の空港で両替する場合のポイントは次の通りです。

日本の空港で両替する場合ですが、利用する空港が羽田、成田、関空、セントレア、福岡の場合。アメリカドル・ユーロ・イギリスポンド・スイスフランはレートが良い傾向にあるのでおすすめです。

それ以外の通貨を両替される場合や、これら以外の空港の場合は、両替レートが全体的に悪い点に注意が必要です。特に、パンデミック以降は銀行が空港の外貨両替から一気に撤退しており両替店も減っています。そのため、レートも悪化傾向にあります。

各空港の外貨両替については、以下の記事で詳しくまとめていますので参照してください。

• 羽田空港の両替
• 成田空港の両替
• 関西空港の両替
• 中部空港（セントレア）の両替
• 福岡空港の両替

海外の空港

海外の空港で両替する場合のポイントは次の通りです。

悪い国はめちゃくちゃ両替レートが悪い反面、良い国はそこまで多くないのが海外の空港です。

とりあえず、単純に日本の空港と比較してみましょう。空港同士でみて、日本の空港での両替がおすすめなのは以下の国です。

反対に、空港同士で比較して、海外現地の空港で両替するのがおすすめなのは以下の国です。

ただし治安面は考慮していませんのでご注意を。

海外の両替店

海外現地の両替店で両替する場合のポイントは次の通りです。

これはもう国・都市・両替店によってことなってくるので何とも言えません。

傾向としては、東アジア・東南アジアは一部の都市部にレートの良い両替店がある場合があります。欧米は、レートの良い両替店は少ない事がおおいです。

国ごとの傾向を以下の記事にまとめていますのでご覧ください。

海外ATMの利用

海外ATMを利用する場合は、Wiseデビットカードがおすすめです。以下の記事で詳しく紹介しています。

外貨両替はどこでするのがおすすめ？

いろいろと国ごとに傾向があるので、これまでは国ごとにどう違うのかを別記事で解説していました。

ただ、もう面倒くさい！とりあえずどうすればいいの！？という方に向けて、ざっくりいうと以下の両替方法がおすすめです。

外貨両替ドルユーロ

日本で事前に両替しておきたい場合は、外貨両替ドルユーロがおすすめです。

自宅で両替ができる、外貨両替の宅配サービス専門の会社です。すでに長年運営している実績があり、私自身も何度も利用していますが、非常に対応がスムーズで助かります。

レートは安定してよい傾向にあります。現地での両替のほうが良い場合もありますが、この場合は現地で手間がかかってしまうので、効率を考えるとこちらはかなりお勧めできるサービスです。

実際に利用してみた際の様子など、以下の記事で詳しくまとめています。

Wiseデビットカード

Wiseデビットカードは、Mastercard加盟店で利用することができるMastercardデビットカードです。

現地ATMで現金を引き出すことができ、その際のレートが優れていることが特徴です。カード自体も、海外決済手数料が安いレートで決済できる点も助かります。

詳しい内容は、以下の記事でまとめていますのでご覧ください。