おすすめ両替方法まとめ
AliPayとWeChatPay、どっちがおすすめ?使ってみて違いをまとめ
中国へ訪問するにあたり、QR決済アプリをスマホに入れる方は今非常に多いと思います。
ただその際、AlipayとWeChatPay、どちらを入れるかで迷われる方も多いのではないでしょうか?
このページでは、選び方についてまとめています。
結論:AlipayとWeChatPay、どちらを選ぶのがいいか?
実際に中国に訪問して、どちらも使ってみた経験をもとにまとめます。
結論:Alipayがおすすめ
私個人の意見としては、普通の旅行者や、現地の方とスマホでやりとりする可能性がないならAlipayがおすすめです。
ただし、WeChatPayの、「WeChat」の機能をよく使う予定がある方(中国本土の方とやり取りをスマホでされる方)は、Wechatのほうが便利な場合があると思うので、そちらも検討しましょう。
では、具体的に理由を説明していきます。
前提:どっちも入れておくのが無難
まずどっちを選ぶのが~と言っていますが、前提としてはどちらも入れておくのが無難です。どちらかしか使えない場面は少ないとはいえ可能性がある以上、どちらもいれれば問題なしです。
登録がやや面倒に感じますが、Wechatpayは日本の電話番号とクレジットカードの登録のみで、決済金額に制限はあるものの利用が可能です。
どちらも登録だけはしておくと、いざというときに安心でしょう。
AlipayとWechatPayの比較
Alipayのほうがなぜおすすめなのか?具体的にどういった点が違うのか、どういった点は違わないのかを見ていきましょう。
AlipayもWeChatPayも、使える場所に大差はない
まず、Alipayしかつかえない、WeChatPayしか使えない、といったケースはあまり見かけませんでした。AlipayもWechatPayも、ほとんどの場所でどっちも使えます。
たとえば飲食店では、こんな感じで机の上にQRコードが貼ってあります。これは、AlipayもWeChatPayも共通のもので、どっちでも読み取ることができます。
QR支払いを行う上でも、どちらとか言わないで、特に問題なく読み取ってくれます。チェーン店や、モールなど、きちんとしたお店であればほとんど両方対応しているので、問題になることはないでしょう。
たまーに自販機とか、個人のお店とかでどちらかしかない場合がないわけではないです。たとえばこの自販機は、WeChatPay専用なんですが、そういうの結構わかりにくいんですよね…。(タッチパネルの上に小さく、「微信支付」とだけかいてある)
こういう感じで、全くないわけではないので、どちらも入れておいたほうがいいのですが、実際困ることは殆どないと思います。
Alipayがおすすめの理由1:決済に特化しており、使い勝手が良い
使いやすさでいえば、圧倒的にAlipayが使いやすかったです。理由は、決済に特化しているから。実際に画面を見てみましょう。左がAliPay、右がWechatを立ち上げた直後の画面です。
主に使うのは左上三つに固まっています。「Scan」でQRを読み取り、「Pay/Reveive」で自分のQRを表示し、「Transport」で公共交通機関用のQRを表示します。わかりやすいですね。
アプリを立ち上げると、まず「Wechat」のトーク画面が出てきます。Lineみたいなものですね。これをワンステップ挟まないといけないのが地味に面倒です。右上の「+」をタップして、「マネー」をタップする必要があります。そこからQRが表示されますが、読み取るためにはさらにワンタップが必要で、面倒なんですよね。
Alipayは決済特化なので、決済以外がしにくいんですが、決済以外は私は求めてなかったので逆に余計な機能がなく決済の使い勝手が最高です。
WechatPayは、まず「WeChat」というLineみたいなのが最初に来るので、一切使わない私にとっては邪魔なものが全面に出てきます。必要な機能も探しにくくて、個人的には使いにくかったです。
Alipayがおすすめの理由2:完璧ではないが、翻訳機能がついている
あたりまえですが、ここは中国です。たとえば牛肉面が食べたくなって、お店にはいってQRを読み込むとこういう画面が出ます。
まあまだ、漢字なので読めないわけではないのですが…。これが韓国とかタイとかだと本当に分からないですが、漢字なので雰囲気は伝わります。
ただここでうれしいのは、左下にある「Translate」ボタン。これを押すと…。
こうなります。翻訳が完璧ではないですし、翻訳してくれない場所もそこそこあるのですが、これがあるとないとだと大違いです。英語と中国語を見比べれば、なんとなく言っていることはわかります。そのうち簡単な中国語も覚えてきます。
この機能はすごい助かりました。これはAlipayにしかなさそうだったんですよね。
WeChatPayをおすすめする場合:WeChatを使うなら便利
ではなぜあまり便利そうに見えないWeChatPayがここまで人気なのかといえば、「WeChat」だからです。
中国で最も利用者が多いSNSはWeChatで、日本でいうLineのような位置づけです。みんなが既に日常的に利用しているアプリで、その中に決済機能があったら非常に便利。ということで、そもそも日常的にWechatを利用している方にとっては、わざわざ別のAliPayを入れる必要なく決済が行えるので便利なんですね。
また、Wechatの機能を利用して、送金したり割り勘したりといったことができるので、普通に中国で暮らす方にはとても便利なんですよね。
例えばお隣台湾でも、Lineは日本と同じように普及していています。そのため、決済アプリとして「Line Pay」が結構普及しています。
そういう意味では、全然Line Payが普及していない日本のほうが変なのかもしれません…。
実際に中国に行く上ではどうしたらいいの?
これまでおすすめポイントをまとめてきました。ということで、私が実際に中国に訪れたときの手順を案内します。
Alipayは本人認証までしてしまったほうが良い
Alipayは、本人認証まで含めた認証をすべて終わらせておくことを推奨します。
具体的には、「日本の電話番号での認証」「パスポートによる本人登録」「クレジットカード番号の登録」までです。
実際問題、おそらくパスポートによる本人確認はしなくても、決済はできそうでした。ただ、おそらく決済額などに制限がかかっている状態になるはずなので、エラーがいつどうでるかはわからない状態になってしまいます。
もし本人認証をしない、という判断をされたとしても、エラーが発生した場合に困らないよう、即座に本人登録はできる状態にはしておくことをおすすめします。手順は以下で紹介しています。
もしサブとして利用する場合、Wechatpayは本人認証まではしなくても良い
もしサブ用に念のためWeChatPayを登録する場合、本人認証までは行わなくていいです。
というのも、私自身本人認証はせずにWeChatPayを使いましたが、特に問題なく使えたからです。WeChatPayの場合、以下の通り案内が登録途中にされるはずです。
“Use the international card to spend up to a cumulative limit of RMB 15000. To increase the limit, please provide full identity information.”
(意訳:国際カードを使って、合計で15,000人民元までの決済が可能です。限度額を引き上げるためには、身分証明書の情報をすべて提供してください。)
ということは、15000人民元使わない限りは登録いらない…?ということで、パスポートは登録せず、日本の電話番号の登録とクレジットカードのみで使ってみましたが、私は特に問題なく使えました。(そもそも予備用なので、そんなに使ってはいないのですが)
予備用として念のため登録する分には、本人認証までしなくても問題なく使えそうだな、という印象です。
ただこの辺りはルールが変わる可能性もあるので、アプリ登録時の上記メッセージを確認してください。また、トラブルを避けるために本人登録する、というのもありだと思います。
詳しい登録手順は以下を参照してください。
まとめ
ということで、中国での決済は以下の通りするのがおすすめです。
- メインはAlipayが使いやすいのでおすすめ
- 念のため実名認証まで終わらせておくことをおすすめ
- WechatPayも登録まではしておくのがおすすめ
- こちらは実名認証までは不要