
台湾でWiseデビットカードは便利?レートやメリットまとめ
台湾は比較的、決済事情が特殊です。ほかの海外と同じような感覚で行くと、困ったり損したりすることが多い国ですね。
そんな台湾への訪問に力強い味方となるのが、Wiseデビットカード。実際に台湾現地で使ってきましたが、とても便利に・お得に利用することができました。台湾訪問への力強い味方になってくれるはずです。
ここでは、実際に台湾でWiseカードを使ってみて、どのようにするとお得になるのかをまとめました。併せて、レートの違いについてもご紹介します。
台湾ドルのWiseデビットカードのレートについて


まず、Wiseデビットカードを台湾ドルで利用する場合のレートを確認します。
Wiseデビットカードの台湾ドルレート
Wiseデビットカードで台湾ドルを利用する際は、以下の手数料が必要です。
項目 | レート |
---|---|
Wise手数料(台湾ドル) | 決済金額に対し1.06% |
(最終更新日時 : 2025/04/25 12:18)
Wiseデビットカードの場合、必要なのはこれだけです。では、具体的にいくらになるのを以下の表にまとめました。
項目 | レート |
---|---|
本日レート(台湾ドル) | 1台湾ドル=4.3983円 |
Wise手数料(台湾ドル) | 1.06% |
Wise決済レート(台湾ドル) | 1台湾ドル=4.4454円 |
(最終更新日時 : 2025/04/25 12:18)
ただこれだけだと、お得さがわかりにくいです。具体的にほかの場所と比較していきましょう。



この後、クレジットカードや両替店と比較していきます。
Wiseデビットカードのレートをクレジットカード・両替店と比較
では、Wiseデビットカードのレートを、クレジットカード・両替店と比較していきましょう。
レートだけ記載してもわかりにくくなってしまいます。そこで、ここでは各社のレートと、その日の東京外国為替市場のレートを基準にして、10万円を使った場合にどれくらい差が出るのかをまとめています。これが実質的な各社の手数料となります。
また、これらの手数料は10万円を決済した場合のものです。1万円を決済する場合は手数料も10分の1になり、20万円を決済する場合は手数料が倍になりますので、ご注意ください。
記載しているデータは、2025/04/25 12:18時点のものです。レートはリアルタイムに変わりますので参考データとしてご覧ください。
Visa・Mastercardは、店頭決済の場合で、海外決済手数料を2.2%(日本で一般的な手数料)として計算しています。
台湾銀行、中華郵政、成田空港、関西空港のレートは、現金を両替する際のものです。
項目 | レート | 実質手数料 (1万円決済時) |
---|---|---|
東京外国為替市場 (基準レート) | 1台湾ドル=4.3983円 | 0円 |
Wiseデビットカード | 1台湾ドル=4.4454円 | 106円 |
Visaカード | 1台湾ドル=4.5147円 | 258円 |
Mastercard | 1台湾ドル=-円 | -円 |
台湾銀行 (桃園空港も同一) | 1台湾ドル=4.5851円 | 407円 |
中華郵政 (台湾の郵便局) | 1台湾ドル=4.5935円 | 425円 |
成田空港 | 1台湾ドル=4.9087円 | 1,040円 |
関西空港 | 1台湾ドル=4.9100円 | 1,042円 |
(最終更新日時 : 2025/04/25 12:18)
このように記載すると、決済時にいくら上乗せで取られているかがわかりやすいのではないでしょうか。見ていただければわかる通り、東京外国為替市場のレートを基準にすると、10万円決済当たりで
- Wiseデビットカードのカード決済で1,060円の手数料
- Visaカードでのカード決済で2,580円の手数料
- 成田空港での現金両替で10,399円の手数料
の手数料が必要です。かなり大きな差になってくることが、わかっていただけるでしょうか。



Wiseデビットカードのレートの良さが分かっていただけると思います。
カード決済するときは、このレートが適用できるのがうれしいです。
記載は2025/04/25 12:18時点のものなので、レートの傾向を示すために、Wiseカード・Visa・Mastercardの過去45日間のレートも、同様のルールで示します。




- 海外での決済時、手数料が安い
- 安心のセキュリティ対策が豊富
- マスターカード加盟店で利用可能
\ 海外旅行での円安と戦うための、力強い味方 /
Wiseデビットカードの 海外旅行利用レポ / 両替レート・手数料徹底比較 / 作り方
非常に良いレートで、台湾ドルをATMから引き出すことができる


なぜこれだけWiseカードがお得なのか?順をおって確認していきましょう。
本日の外国為替市場のレート
まず、本日の外国為替市場に基づく、台湾ドルの両替レートを確認します。以下の通りとなり、この後の説明をする際の基準レートとします。
1台湾ドル = 4.3983円
2025/04/25 12:18時点
各社のレートは、このレートより悪くなっています。これは、差額を実質的に手数料としてレートに上乗せすることで、差額をお店の利益としているからです。(当たり前ですが両替も利益がでないとお店として運営できません)
台湾は、全土で両替レートがあまり良くない
まず、台湾では銀行・郵便局以外では両替を行えません。そのため、他国と異なり、両替は銀行や郵便局で行う必要があります。
ではその銀行や両替店のレートがいくらなのかを確認していきましょう。台湾銀行は、空港でも市街地の店舗でも両替レートは同程度のレートです。
項目 | レート | 実質手数料 (1万円当たり) |
---|---|---|
台湾銀行 | 1台湾ドル=4.5851円 | 407円 |
中華郵政 (台湾の郵便局) | 1台湾ドル=4.5935円 | 425円 |
(最終更新日時 : 2025/04/25 12:18)
率直にいってこのレート、良くありません。どのくらい悪いかといえば、おとなり韓国や香港の激安両替店であれば、日本円を韓国ウォンなり香港ドルに両替してから、それを台湾ドルに両替しても、この四分の一以下の手数料に収まると思います。それぐらいレートが悪いです。
そのため結論としては、韓国や香港で両替しましょう!…というのが解決策をとれる人は、ほとんどいないと思います。そんな時、Wiseデビットカードがおすすめです。
Wiseデビットカードなら、台湾銀行よりかなりお得にATM引出が可能
Wiseデビットカードは、台湾銀行よりかなりお得にATM引出が可能です。具体的にはレートが以下の通り異なります。
項目 | レート | 実質手数料 (1万円決済時) |
---|---|---|
Wiseデビットカード | 1台湾ドル=4.4454円 | 106円 |
台湾銀行 | 1台湾ドル=4.5851円 | 407円 |
(最終更新日時 : 2025/04/25 12:18)
Wiseデビットカードの最新のレートはこちらから確認が可能です。
ただし注意事項として、Wiseデビットカードには金額と回数の制限があります。
- このレートで両替できるのは3万円/月まで
- 3万円を超える分には1.75%の手数料
- ATM手数料(Wise側)が無料なのは、2回/月まで
- 3回目からは1回70円
一方、ATM手数料(ATM側)は別途必要になる場合があります。台湾の空港にある台湾銀行のATMだったり、台湾のコンビニでよく見かける國泰世華銀行のATMは手数料無料で降ろせます(2024年3月現在)ので、こちらを利用するのがおすすめです。
個人的には台湾であれば、よほど期間が長くない限り、現金は3万円もあれば十分だと思います。もし足りなくなっても、1.75%の手数料を払ってもまだ台湾銀行よりレートが良いので、素直に追加でATMで降ろすだけかな、と思っています。
というのも、Wiseデビットカードはそのままカードとして使うことで、上記のレートをそのまま利用できるからです。


- 海外での決済時、手数料が安い
- 安心のセキュリティ対策が豊富
- マスターカード加盟店で利用可能
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Wiseデビットカードの 海外旅行利用レポ / 両替レート・手数料徹底比較 / 作り方
WiseデビットカードはMastercard加盟店で利用可能
WiseデビットカードはMastercard加盟店で利用が可能です。その際も、Mastarcardのレートは適用されず、Wise独自のお得なレートで利用が可能です。レートの差は以下の通りです。(Visa・Mastarcardは、日本で一般的な海外決済手数料2.2%で計算しています)
項目 | レート | 実質手数料 (1万円決済時) |
---|---|---|
Wiseデビットカード | 1台湾ドル=4.4454円 | 106円 |
Visaカード | 1台湾ドル=4.5147円 | 258円 |
Mastercard | 1台湾ドル=-円 | -円 |
(最終更新日時 : 2025/04/25 12:18)
Wiseカードだと半額以下の手数料でお得に利用することができます。ただ、台湾の場合はカード決済に注意が必要です。
台湾ではVisa・Mastarcardはほぼ使えない
台湾ではVisa・Mastarcardは殆どの場所で使えないです。ホテルや新光三越などの百貨店、あと空港では使えます。ただそれ以外の、特にお手軽価格の飲食店では使える場所を見たことがありません。
この点はよく覚えておきましょう。台湾は高級店以外では、カード決済不可の場合がほとんどです。
では、どうすればいいのでしょうか?
台湾で主流なのがLine PayとScan2Pay


台湾でぜひ使いたいのがこちら、LinePay。皆さんもお手元のスマホにLineが入っているはずで、ほとんどの方が実はご利用になれます。
台湾では日本と同じく、Lineは日常的に使われているアプリで、その決済機能であるLine Payも非常に多くの方が使っています。統計によっては1位の利用率になっている事も多く見かけます。
このLinePay、台湾ではVisa・Mastarcard決済が可能です。(日本ではできないのですが)なので、カードを紐づけてあげれば使えます。台湾だとこちら使えるようになっていると結構便利だと思います。


また、台湾独自のScan2PayというQR決済もあります。こちらは台湾にある様々なスマホ支払いを一元的に行えるものです。この中に「信用卡」というのが一番下にあると思うのですが、こちらから支払いが可能です。
番号を都度入力する必要があるのですが、保存機能で保存されていると思いますので、こちらもそこまで不便ではないかなと思います。
ほかにもJKO PAYとか台湾PAYとかよく見るQR決済はあるのですが、こちらは台湾の銀行口座がないと使えません。とはいえ、私が見た限りはLinePayかScan2Payが使えれば、結構なお店でQR決済が可能です。(昔からやっているようなお安め飲食店は現金のみというパターンがあるので、そういうのは除きます)
こちらを紐づけるときに、このあとご紹介するデジタルカードで紐づければ、よりセキュリティを担保して利用できるのでおすすめです。
台湾でのLinePayについては、以下の記事でより詳しくご説明しています。
Wiseデビットカードのセキュリティについて
台湾旅行時であれば、例えばタイガーエア台湾やScootなどのLCCを使う方も多いと思います。また、ホテル予約でカード番号を入力することも多いでしょう。
スマホでの電子決済が多数となる以上、不安なのはカード番号の漏洩です。特に海外ともなると不安はつきもの。実際私も、海外旅行用のクレジットカードで不正請求被害にあったりもしています。
そこで一番使っていきたい機能が、「デジタルカード」の機能です。
デジタルカード
デジタルカードとは、どういう機能なのでしょうか?
- 1アカウントに最大3枚まで発行可能
- スマートフォン上だけで確認できるカード番号が発行される
- 実際のカードは発行されない
- カードの凍結・凍結解除がアプリからいつでも可能
- カードの削除・カード番号の変更がアプリからいつでも可能
要するに、旅行のたびに使い捨て出来るカード番号を発行できます。
私は海外旅行の都度、この番号を発行しているのでかなり安心して海外旅行ができます。
どういうことか、この後の実例でご紹介します。


- 海外での決済時、手数料が安い
- 安心のセキュリティ対策が豊富
- マスターカード加盟店で利用可能
\ 海外旅行での円安と戦うための、力強い味方 /
Wiseデビットカードの 海外旅行利用レポ / 両替レート・手数料徹底比較 / 作り方
Wiseデビットカードの台湾での使いどころ


私は実際に台湾に渡航した際に、以下のような際にWiseカードを使っていました。
LinePayへの紐づけ


まずはWiseカードのLinePayへの紐づけですね。
こちらを紐づけることで、Wiseカードのお得なレートでLinePay決済することができます。
帰国してからはデジタルカードを使っていれば、カード番号そのものが削除できるので、もし漏洩したとしても安心です。
LCCへの予約・ホテルの予約決済


高額になりがちなのが航空券やホテルの決済。ここでもWiseが便利です。こちらの決済もデジタルカードで行っています。
会社にもよるとは思いますが、帰国時とかの決済が台湾ドルになる場合もあります。特に航空券の決済は高額になりがち。台湾ドルでの決済になる場合には、Wiseカードのレートで決済ができお得です。
また、ホテルもサイトによっては現地通貨になりますし、現地払いで台湾ドルとなる場合には、カード決済でWiseカードのレートを利用できます。
金額が大きいものは特に、Wiseカードのレートで決済できるのはお得ですね。
ATMで現金を引き出せる


台湾では多くのATMがMastarcardに対応しており、そのままWiseカードで台湾ドルを引き出すことができます。
レートは最初にご案内していた通りです。台湾では両替できる場所はかなり限られます。いざというとき、このレートで町中のATMから引き出せるのはかなり心強いです。



台湾では、LinePayやATMを多用しますので、Wiseカードは便利に使える1枚です。


- 海外での決済時、手数料が安い
- 安心のセキュリティ対策が豊富
- マスターカード加盟店で利用可能
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Wiseデビットカードの 海外旅行利用レポ / 両替レート・手数料徹底比較 / 作り方
Wiseカードを実際に台湾で使う際の流れ


では、実際に私が台湾に行く際に、どのような流れでWiseカードを使ったかをまとめます。
渡航が決定したら、アプリからデジタルカードを発行
渡航が決定し次第、まずはアプリからデジタルカードを発行します。アプリから簡単に発行できて便利です。
LCCやホテルの予約をデジタルカードで行う
LCCやホテルの予約は、新規に発行したデジタルカードで行います。
予約完了後は、念のため凍結しておきます。また使う場合があれば、凍結解除してまた凍結します。こちらもスマホから全部操作できるので便利です。
Linepayにデジタルカードを登録
LinePayにも、併せて事前に登録しておきます。
そのまま台湾で利用することができます。
空港についたら台湾ドルをATM引出し
空港についたら、台湾ドルをATMで引き出します。
台湾銀行のATMは各空港にたくさんありますので、こちらでそのまま現金を引き出します。
3万円を超えると超過手数料は取られますが、それでもお得ですし、そもそも3万円をこえる決済は長期日数にならないかぎりなかなか珍しいでしょう。
現地ではLinePayとScan2payを中心に決済
現地での決済は、私はLinePayとScan2Payを中心に行います。
訪れる飲食店にもよると思いますが、特にお手頃価格のところは現金のみのところも多いです。そういう場所はATMからおろした現金決済ですが、そもそもお手頃価格なのでそこまで現金を使うことはないと思います。(金額的な意味で)
帰国後はデジタルカードを削除
日本の空港に到着次第、デジタルカードを削除します。
これでもう使えなくなります。情報漏洩していたとしても安心です。LinePayからカード削除は使えなくなっているのでいりませんが、心配なら消しておいてもいいかもしれません。
まとめ


- 海外での決済時、手数料が安い
- 安心のセキュリティ対策が豊富
- マスターカード加盟店で利用可能
\ 海外旅行での円安と戦うための、力強い味方 /
Wiseデビットカードの 海外旅行利用レポ / 両替レート・手数料徹底比較 / 作り方
ということで、ここまでのポイントをまとめます
- レートがお得でうれしい
- 使い捨てのデジタルカードが発行できるので、電子決済も安心
- LinePayも問題なく使え、ATMで現金も引き出せる



台湾での支払いが安心かつスムーズにできました。
快適な旅行ができるので、とても助かる一枚です。